コロナによるオンライン研修から普段通りの大会場での講師の先生による生講義は聞きごたえがあって内容が素直に理解できるのが実感できた。
また、今回の講師の先生が不動産業界人気ダントツの弁護士：髙川佳子先生とあって2時間あまりの研修に無駄話や途中退席の受講者（不動産業者）はほとんどみられなかった。
髙川先生は法廷ドラマに出てくる濃紺のスーツが似合う凛々しい女性弁護士そのもので、全国の研修会で引っ張りだことの事、髙川先生は外見だけでなく、講義の内容も活舌も良く、不動産業者としてここが知りたい、ここは大事というツボを「ぐいぐい」押してくる。

今回の髙川先生の講義は実際に法廷闘争となった10の事例を２時間の研修にキレイに時間配分して手に取る様にお話をしてくださった。
10の事例のほとんどが、不動産業者が訴えられ多額の賠償金の支払いの判決を受けた事例（事実）なので、危なかった！ヤバかった！と研修中に冷や汗をかいた同業者もいるようにおもう（自分の座っている横の席の年配の男性が　ア～とかウ～とかうめいていた）髙川先生は不動産業者がそうならないように契約時に確認しておくこと、契約書に記述しておくこと、契約の当事者の理解を得ることなど、予防策をわかりやすく教えてくださるのがありがたい。
また、髙川先生は不動産業者が訴えられないためだけとか不動産業者が責任回避できるとかではなく、売主・買主・貸主・借主を含めて関係者がトラブルにならない方策を考えられ、われわれ不動産業者が実際に使用する契約書をたえず更新してくださっているのがありがたい。不動産業者の一員として実務上、髙川先生の「お世話にならない」様に日々努力していかなくてはならないと深く誓った研修会だった。